第82章

その後、前田南はホテルを見つけて泊まることにした。

五日間ずっと横になっていて、やっとその後、外出して活動を始めた。

図書館に行こうとしたところ、スマホが鳴った。

村上先生からの電話だった。

彼女はすぐに出た。「村上先生、お探しでしたか?」

「南、良い知らせがあるんだ」村上先生は嬉しそうに切り出した。

「この間の君の仕事ぶりは素晴らしかった。聴白も前に君のことを褒めていたよ。このまま頑張ってくれ」

前田南は力強くうなずいた。「分かっています。ご安心ください、必ず精進します」

やはり、仕事に関しては、努力した分だけ見返りがある。

彼女は決して無駄な努力をしたことがなかった。

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